『錦繍』 宮本輝
数年前からずっと読みたいと思いつつ、なかなか手が出なかった本。
これは純文学の位置付けですかね。
元夫婦が偶然再会し、離婚する原因になった10年前の出来事から現在までを手紙でやりとりします。
全て往復書簡で成り立っているお話です。
読み終わってなんだか切なくなりました。
でも、「この人男運ないな〜」とか思ったり。不倫相手の言葉に共感してしまったり。
・・・私も救いようがないですな。
この本。文体がキレイです。当時の人はこんな手紙の書き方したのかしら。
今はメールとか電話とか簡単にできちゃうけど、手紙は手紙でいいものだと思うのです。全然書いてないけど。
しかし1通の手紙が相当長いことになるんですが、実際送られてきたら引いてしまうかもしれない(笑)
- 作者: 宮本輝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1985/05/28
- メディア: 文庫
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